作品を彩る出演者紹介その2。

作品を彩る出演者紹介その2。

片岡自動車工業「お局ちゃん御用心!!!」は、前回ご紹介した演じ手以外に、踊り手と、合いの手の皆様と共に立体化しております。江戸城大奥を描くのにたくさんの視点を取り入れ、表現方法も多重にしたい事から、みなさんにご出演いただきました。今回の記事ではそんな素敵なゲストの方々を僕なりにご紹介いたします。

【踊り手】

Hee-sunさん
決して遠いところではない分野でお互いにい活動をしていましたが、出会ったのが割と最近のHee-sun。楽しいことに全力を注げる素晴らしいダンサーさんで、僕の作品には役者としても参加してくれたこともあります。そんなHee-sunとはなんだか反りが合うと思っていて、それはもしかするとエンターテイメント性と共に、アンダーグラウンドな面をしっかり持っているところなのかも知れません。今回はドSな振付も担当していただき、表現力溢れるダンスシーンが奥行きを与えてくれています。ただのダンスシーンではなく物語に寄り添った振りを是非お楽しみいただけると思います。そして良いなと思ったら彼女の名前を言いふらしてください。もちろん舞台の上でも一級品のキレを発揮しています。

MOROさん
片岡作品といえばMOROさんです。彼女にはダンサー以外の表現の部分までいつも要求してしまいますが、繊細ながらゲラであるMOROは、現場にポジティブなオーラを撒き散らかしてくれます。僕の作品で一番ダンサーとして出演してくれる経験が多いのも彼女です。演じてもらった役も無茶苦茶なものばかり。ある時は悪魔の呪い、ある時はドラゴンの吐く炎、ある時は冷たい雪、ある時は怒ったたぬき、ある時はアメリカ大統領夫人側近のSP、全てを笑顔でやり切るキングオブひょうきん。

多賀優さん
ずっと一方的に知っていて舞台での姿も何度も拝見していた多賀さんですが、一緒の現場になったのは2023年と本当に最近。こんなにも前向きで、こんなにも没入してくれるエンジョイ勢は他にいないのではないだろうか。関西のテーマパークで楽しませる力の素晴らしさを身体を通して体現する多賀さんこそ、生粋のエンターテイナーなんじゃないかと思わされます。他の人が気づかないところにまで目を光らせてくれる視野の広さも人一倍。出会えて本当に良かったなぁ。東京でも頑張ってくれます!

黒田彩湊さん
今回初めましての黒田さん。あやみんと呼んでいます。そんなに言葉はまだ交わしていないんですが、多分人見知りだと思っています。ただし、普段人見知りだったとしても板の上での肉薄する表現力は捕食中のクリオネのようなギャップ。小さな身体から他に負けないパワーで存分に暴れ回ってくれるエネルギッシュなパフォーマンスに圧倒されっぱなしです。今回の公演が無事に済んだら、ゆっくり話してみたい方であります。

香穂さん ※大阪公演のみ出演
彼女も2023年に出会ったばかりのダンサーさん。芯があり凛と立つ姿はとても美しいのでついつい見惚れてしまいます。だけども、表には出さないだけでかなりストイックな香穂さんは全体リハの後、一人でスタジオで全てを返して備えてくれています。自分に対してここまで厳しくあれる人は他者には優しく、調和が取れる素晴らしい人なんだなぁと思います。でも誰よりも人見知りなせいで、あんまり話ができません。僕は好きなんやけどなぁ。

扶蘇未由名さん ※大阪公演のみ出演
長身と手足のリーチから繰り出されるダイナミックな舞はそれだけで目を惹きます。名前もインパクトがありますが、僕は彼女を初めて見たのは純粋に役者として舞台に立っているところでした。踊れるのに芝居もできて単純に凄まじいです。僕は知り合ったのが最近ということもあり、その凄まじさについつい目がいっちゃいますが、ここに至るまでいくつも殻を破るために苦労を重ねてきた苦労人なんじゃないかなとも思います。努力で進む人はいつも泥臭くて格好良いです。

内田郁子さん ※大阪公演のみ出演
踊り手として出演してくれていますが、実は演技力は今回のメンバーの中で一番あるんじゃなかろうかと思わされます。あらゆるシーンでの表情がそれを物語っていますが、とにかく人間を描き、それを体現するのが非常に卓抜しています。お淑やかな見た目もあり、誤解する方もいるかも知れませんが、内側にある演劇熱は全身を通して客席まで届いてきます。また出てくれないかなぁ。

田中睦美さん ※大阪公演のみ出演
僕が現在脚本と演出を担当しているファミリーミュージカルにかつて出演していたミュージカル畑のバイタリティ溢れる田中さん。面白い事を取り入れる天才だなぁと感じさせてくれるほど、リハーサルではたくさん笑ってくれました。彼女のような存在は周りに大きな影響を与えてくれるし、特に僕の作品への相性は抜群に良いと感じています。大阪公演だけの出演なのが勿体無いくらいです。またご一緒したいなぁ。

【合いの手】

伊藤加蘭さん
前回の片岡自動車工業の公演「商店街の話」でアンダーキャストとして関わってくれた加蘭ちゃん。彼女は何かにつけ自分を卑下してしまいますが、彼女を過小評価する演出家は見る目がないんじゃないだろうか。僕が過大評価しているわけでは決してなく、不器用だったり上手くいかない時にノイズが走っているだけで、そのノイズに対してのアンテナは常に本番を想定しているから反応しているのだと思います。場数や経験をこなせばそこら辺の表現者にはない異様な魅力を発揮するに違いありません。というかおシャッフルではかなり異様な魅力をすでに発揮しています。もちろん合いの手としても。

美鈴さん
スポーティーアンドビューティーな美鈴ちゃん。礼儀は正しいし、特技も多いし、筋力もあるし、協調性もあって非の打ち所がないくらいの彼女。今回合いの手の中でも唯一、お局ちゃん御用心シリーズ経験者で、中心となりみんなを引っ張っていってくれています。本編では彼女にしかできないシーンが一部ありますが、もうそこだけでも必見なのでご覧いただいた方は「あああそこか!」となるでしょうし、これからご観劇いただく方は是非お楽しみに。もっともっと評価されてほしいプレイヤーです。

吉田有希さん
好奇心の塊の吉田さん。よしゆきと呼ばれみんなから愛されています。この時代ではなかなかお目にかかれないガッツとセンスを兼ね備えており、今回のような作品に関わるのは初めてなはずなのに、全く周りに引けを取りません。それは多分、芝居をやり続けていると徐々に薄れていく初々しさのようなものを彼女はずっと持ち続けていて、それを体現するのが絶妙に巧みだからだと感じています。世の中の若手は彼女の姿勢を見習ってほしいとさえ思わされます。

盛一季美香さん
今回、もっとも僕と遠いところで活躍しているところで、ひょんなことから出演してくれることになったきみちゃん。頭の回転が早くて気立てがよく、とにかく空気を読み、率先して行動に移すことのできる秀才です。割と癖のある人を好む僕の現場では、きみちゃんのようなリーダーシップをとってくれる人がいるだけで非常にありがたいですし、実際、彼女からの打診も多く、意見や合いの手の演技力を大きく押し上げてくれる縁の下の力持ちです。今回出会えて本当に良かったなぁ。世の中にはまだまだすごいプレイヤーがいるものです。

斎藤ゆうさん
自身で演劇団体の主宰をこなし、脚本や演出、舞台監督もするマルチプレイヤー。出会ったのは大阪のプロデュース公演で、その時は「曲キッカケのセリフだから曲キッカケっぽく!」と言われて大混乱していました。そんな彼女がキッカケに塗れたこの作品で堂々と合いの手を演じている姿を見ると親心のようなものが湧いてきます。立派になったなぁ。合いの手の中ではもっとも大人であり、彼女が一員にいるだけでテンパったり鼻息が荒くなったりすることはなく常に冷静に対処できます。一現場に一ゆうちゃん。必要だと思います。

最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
全員をご紹介して、とにかく演出として、片岡自動車工業の代表として言えることは、こんなに多種多様な方々に集まってもらっているのに、ひとつの作品に向かって全員が同じ方向を向いてくれている事のありがたさです。ちょっとしたことでバラバラの方向に進んじゃいがちななんですが、ひとりひとりが非常に作品の意図を汲み取り、互いに作用し合いながら昇華してくれていて、演出としてこんなに恵まれたことはありません。
女中だらけの大奥芝居ですがきっと東京の皆様にもお楽しみいただけると思います。

今週末はぜひ、下北沢の駅前劇場へ遊びにきてください。何が面白いのか?
見てもらえればわかると思います。お待ちしておりますヨォおおお!

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