稽古20日目。

稽古20日目。

19時から22時までの稽古。20日目。

稽古場の二階ではチームサポートメンバーが小道具をどんどん作ってくれていて、ぼくは稽古に集中させてもらっている。本当に感謝が尽きない。ハイクオリティかつ大きなサイズのものがバンバン出来上がってくる。素晴らしい!

ヒロちゃんが担当してくれているパネルは劇中のクライマックスでかなり長時間出っぱなし。ミキティが担当してくれている小道具は、ほとんど衣装。あちこちでいろんな人が運び続ける大事なキーアイテム。秋穂ちゃんが担当してくれているのはオープニングでなくてはならないインパクト大の超重要アイテム。稽古の合間で「玲ちゃんフィッティング」と言って頭のサイズや肩のサイズを測る時間を設けさせてもらいました。デカくて得体の知れないモノが出てきたらそれは間違いなく堀内玲ちゃんのアクトです。

作品は前半と後半、大きく二つに別れていて、前半はどんどん赤子と愛犬スパークが全ての人たちと出会っていく物語。後半は赤子とスパークのために世界中バラバラに点在していた登場人物たちが一か所に集まる物語。ネタバレしても全然ヘッチャラなくらいリズミカルに進んでいく。展開がわかっていても十分に楽しめる強度がある作品でもあると思っています。

ここで丹下ちゃんのエンジンがかかり始めて来た。薫ちゃんも演出の注文をすぐに体現しようとしてくれるほどに芯が通っている。通し前だけどすでにどこを見ても面白い人たちばかりだ。

やっぱりこの作品は女優がキラキラしているのが大きな特徴なので、汗をかいて走り回っている体育会系の演劇をどうぞお楽しみにしていて下さい!

後半のクライマックスに差し掛かる前の超大変なチェイスシーンをしっかり作り上げていく。そういうアイドリングシーンと、ギアがかかるシーンの丁度間にある文節点のようなシーンはテクニカル的にも大変なんだけど、そこをチーム力で補強していく。あわさんのポジション取りや振る舞いに全くノイズを感じないシーン、前に出る時はドンと前に出る、どこにいてもプレイに淀みがない素晴らしい女優さんがポンといて、そこに誘発されるようにピンと来ながら配置や構図が完成していく。距離感を想像しながらどんどん本番仕様にしていきたい。

まだまだ空席があるドラマシティ。一人でも多くのお客様に当日足を運んでいただけるようにと、林檎さんがライブ配信を始めてくれた。稽古前の準備時間を利用して。毎日すると言ってくれているんだけど、大変じゃないのか?でも見てくれる人がたくさんいらっしゃってすごかった! 画像は突貫で作ったライブ配信用のものです。これを作ったからしなくちゃいけなくなった感もちょっとあるかも知れない。ないかも知れない。ちょっとわからない。これからも登場しますのでどうぞよろしくお願いします。

【本日のハイライト】
明かりに入るキッカケがてんこ盛りな上、単独行動が多くでとちりがちな部分なんだけど稽古からミスがない畠山薫ちゃん。「本編史上で最もドSな役作りで!」「ここはなんか落ち着いて」「シェネして出てきて」とつけた注文が堅実に行われる。ミスなく堅実に登退場をしっかり出来るのは実力がある証拠だ。そこには台詞こそないけど、かなりの緊張感が生じている。彼女はこの作品のサイレントヒロインなのかも知れない。

明日は通し。片岡自動車工業という尼崎からついに飛び出します。ダンサーさんも合流するし楽しみです!自分も頑張らなくちゃ!

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