十年振りの普通の髪型。

十年振りの普通の髪型。

長い封印を解き放って、バイクをぶっ飛ばし髪を切りに行った。バッサリでスッキリ。いつも決まった美容師さんに切ってもらうけど、今日は気合が入っていた。ハサミがジャッキンジャッキン鳴っていた。髪の長さと量が4分の1位にまでカット。お風呂に入っても髪の毛が乾く早さがすごい。

はい。
今日はツンとドラ「S」の稽古で一心寺シアター倶楽さんへ。劇場空間で、実寸で、しかも袖もしっかりあって、頭から出来るところまでガーっとやるスタイルで始めた稽古は、途中で止まることなくエンディングまで繋がった。転換部分や、シーンの細部をシューティングしてきたこれまでの積み重ねが活きに活きた。タイムも目指していた予測に限りなく近いもので、今後の過ごし方にも大いに役立った。

有元さんや洋平くんもつぶやいたりしてくれてますけど、オーディションメンバーのチャレンジスピリッツが本当に凄まじい。いや厳密に言うと個人差もあるんだけども、それでもみんなのフットワークの軽さと物語へののめりこみ方がパワーとなっている。

おれは前から音響をしながら、チェックを取って、出番にはそこそこに立てた。
鈴木洋平、真壁愛、有元はるかの三名のキャストは細部に渡るまで演出意図を汲み取ってプレイに殉じてくれる。ここから数日間はファンタジーの稽古でオーディションメンバーは切り替えが必要なのでここでクールダウンしながら宿題を膨大に持ち帰る通しが出来て良かった。全体的に言えば、片岡脚本からSarah脚本に移行するわけだから、みんなにとってはまだ半分なのかもしれない。けど通した。通しで掴む手応えもそれぞれに。

もちろん自分自身も反省点や今後の課題はたくさん見つかって。この作品を昇華するためには具体的にあと二段階、ランクアップが最低ライン。次のランクに移行するためのチェックは通し後に伝えた。よく演出で出したオーダーが「それ本気ですか?」とマジなトーンで尋ねられる。全部マジ。フザケているように感じても、ちゃんと脱線はしていなくって、問題の解決策が特殊なんだと思う。大丈夫、片岡節みたいなやつですこれ。

前回の記事では脚本について「変わったことはしていない」と書いたけれども、本領発揮はここからなのです。演出面や登場人物の浮かせ方。ここまではみんなの力で来た。この先おれはみんなの灯台になろう。まだ19歳、20歳の次世代のルーキーたちと共に過ごす劇作環境は、おれにとっても毎日が勉強で、ワクワクさせられる。間違ったら一緒に解決しよう。

良質な作品であることは出演者が理解してくれている上で、みんなが真っ向から作品に寄り添いすぎて起きる不具合。ここまで来た。あとはユーモアと言う名の潤滑油。

この芝居はさ、感動もさることながら、笑いだって巻き起こるんだからね。少なくともおれの計算では。せっかく夢中になれているんだ、そこまで行こうではないか!

と言うわけで今日は今回の公演でこれまでにみんなに出してきた演出オーダーまとめ。

「考えて考え抜いた末、アホになって!」
「喋り方を全部普通にして!」
「喋り方を全部モノマネにしてみて!」
「これから本番まで毎日発声練習して!」
「もっと近く!もっと!そうその距離!」
「大丈夫、ちゃんと若く見えてる!」
「前半は考察!後半は確信!」
「聞いてる時、台詞がない時こそしっかり芝居をして!」
「常にお客さんに両乳首が見える態勢で立つ意識!」
「ハケ方、Vシネマのように!」
「キミ、もっとトレンディに!」
「キミ、もっとドラマチックに!」
「キミ、もっとうわの空で!」
「キミ、もっとヘラクレスのように!」
「キミ、ベイマックスみたいになっとるぞ!」

まだまだありますが今日はこの辺で。ハレルヤ!