現実と空想。

現実と空想。

オーディションメンバーの活力と気力と瞬発力は抜群。

今日は片岡自動車工業にて稽古でした。ツンとドラ「S」という作品は2人の脚本・演出家が一つの作品を見つめてそれぞれの視点で描いている。

どういう風にお届けするかというと、これはもうパッキリ前半と後半にバクッと分かれていて、片方にしか出演していない出演者もいれば、どちらも出る人もいる。ここに至るまでかなりの紆余曲折があった。判断の連続でもあるけれど、最良を選択した。

ともかく今回の作品においては前半が片岡作品、後半はSarahさん作品。

だから前半と後半、全然違う話やんけ!と思う方もいらっしゃると思います。まぁ今日の時点でまだおれはSarahさん作品の全貌を知らないのです。本気で知らない。

片岡作品に出演してくれる主なパーティーは、有元さん、川添さん、鈴木さん、真壁さんを中心としオーディションメンバーがそれぞれ重要な役を担っている。

オーディションメンバーにもかなり重要な役があちらこちらにあって、彼らの活躍次第でどこまででも面白くなる。おれの中でエキストラではないと定義づけている彼らの中には今回がデビュー戦、初舞台となる者もいる。お客様に良質な作品をお届けする目標は当然として、彼らの事を知ってほしいと心から思う。それくらいチームワークがしっかりしている。鼓舞されるようにして演出させてもらっている次第だ。
そんな彼らは両作品に出演していて、キャパシティも限界まで追い込まれるだろう。

しかしそれと同時に、まだ見たこともない役者のタマゴが役者になる瞬間がこの公演であるわけです。

現実と呼ばれる物語は、本日の稽古でスタートからエンディングまでの全てがくっきりとついた。後は通しにめがけて調整や肉付け、そして個性を爆発させるのだ。そして隠し味の片岡作品と言えばこう!みたいな超難問なお題もそろそろ飛び出す。それがクリアになれば、出演者たちはメインだろうがオーディションメンバーだろうが関係ない。全員で一つの作品を作ったというところまで昇華する。もしもそれで満足できませんでした、というような意見がお客さんから入るなら、それは全部おれの力不足ということになる。

それほどに、出演者たちは演出の意図を理解してくれていて、個人差はあっても、全員が前進を続けている。面白くならないわけはない。

おれは人に関心を抱きつつ自分なりの解釈で人物を描いてみている。そうじゃない作品もあるけれど、この作品は一本の木のようになっていて、タレントではなく人間を知ってもらうための公演でもあります。設定したキャラクターの展示会みたいなショーにはならないし、そもそも目指していない。隅々までドラマチックでハートフル。だから前半はどうぞハンカチを持参の上ご観劇していただきたい。

来週の通し稽古で色々明確になる。楽しみだ。