劇場下見に余念なし。

劇場下見に余念なし。

記念公演か何かですか?と問われてNOと答えた。

映像の赤星さん、振付のMIHO、そして出演者の林檎さん、丹下ちゃん、薫ちゃん、真壁ちゃんと共に劇場の下見にお邪魔してきました。

やっぱ広いなぁドラマシティは。想像しても仕切れない席がたくさんたくさんあります。出来ることの悦びと高揚感と、恐怖もちゃんとそこにはあって、由緒正しき梅田芸術劇場で、割と問題作の「スーパーソニックジェット赤子」を上演するのはデンジャーです。稽古は休みだったのでたくさん作業をしました。全然終わらないけど、今はこれが標準。

6000円という金額は小演劇の感覚で考えると高いけど、劇場の規模で考えるととてもリーズナブル。さらに学生を証明できるものがあれば3000円でご覧いただけます。学生さんは是非観にいらしてください。大人が真剣にバカやってます。極論それが演劇の面白味でもあるなぁと思っております。

本当は全部招待じゃー!ってしたいけど現実的に不可能ですね。
要するにそれくらい観て欲しいって事なんだけども。

どの席からでも観やすい劇場で本当にすごい。前であればあるだけ迫力があるけれども、少し後ろでも全体が見渡せます。端っこでも作品の細部を独自のアングルでお楽しみいただけます!

2年前、第二回公演で「名探偵青島青子 -劇場版-」をHEP HALLで上演した時、自分なりに劇団の解散公演以来の新作で、しかも週末公演で、一人ユニットで、新作じゃー!と意気込み、映像もプロジェクションマッピングさながら、劇中でもずっと映像が打たれていたり、生演奏に弦楽三重奏をお招きしたりと、無茶苦茶やった結果、アンケートや感想に「商業演劇がやりたいならちゃんとそういうところに行けば?」と書かれており、この誉め文化で、そこまでの感想をしっかり書いていただける事に有り難みを感じると同時に、僕もまぁ勝負もかけてたんで「商業演劇」と「小劇場」の定義ってなんやねん!やりたい事詰め込んだだけやのに、と悔しい感想でもありました。思えばその頃からじわじわと思っていた。でっかいところでやって「あ、それがやりたかったのね」って感じてもらえるようにならねば!と。

弁解しておきますと、アンケートやSNSに叱咤激励や素直な感想を書いてくださることは本当に嬉しいことですし、受取手としましては、一にも二にも「伝えてくれてありがとうございます!」なので、成長の糧をいただいているようなもの。そもそも当たり障りのないような作品じゃ酷評も絶賛もないじゃないですか。エッジは効かせていきたいのでどんな感想でもウェルカムなのです。大前提として「面白い」と思うものを作ってるわけですから。それを観たお客様の感想が十人十色なのは当然のことですものね。2年前の演目での主演は今回もそのままの役で出演してくださっている一瀬尚代さんでしたが、彼女の底力が本当に素晴らしかったし、まさしく勤め上げタァ!いう感覚でした。なのでもし酷評があったとしてもそれは大体自分にきてるプロデュースや演出、脚本の部分が原因だったのかもしれませんね。スタッフワークも出演者は役者もダンサーも弦楽三重奏も本当に凄かったんですから。

で。今回は自分が原因だったとかも言わない。人事は全うするつもりですし、「面白そう」「友達と一緒に行こう」という感じでどんどんお誘いいただければと思います。たくさんで観た方が楽しいですしね。畠山薫ちゃんや河上さん大江さんと共演できるのもとてもとても楽しみなんです。内側も外側も楽しめるために日々精進しております。

このヒリヒリ感。かつてないほどのゾワゾワ感。
舞台でも客席でも劇場でしか揺さぶられない感情がそこにあります。DVDとかにはならないので12月10日は生で観て下さい!もしかしたらすんごい作品を見逃しちゃうかも知んないですよ!

お席埋まりますように!とお百度参りするくらいの勢いで願っております。そろそろ給料日の前後ですし、是非ともこの機会にお申し込み下さいませ!

出演者全員でおもてなしいたします!

明日から怒涛の追い込みだ!

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