チケットの窓口に関して思う事。
片岡自動車工業、片岡百萬両です。
片岡自動車工業シアター・ドラマシティ公演「スーパーソニックジェット赤子」におきましてチケットの予約方法に関しての現状を、自分なりに綴ります。少々長い文章になりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
■チケットの窓口に関して■
自分も初めての導入でありますが本公演では、チケットの窓口がチケットぴあのみになっております。ぴあ店舗やセブン-イレブンで事前に入金してチケットをご購入頂く形で、THE YELLOW MONKEYのLIVEのチケットと同じようにお買い求め頂けます(←※スゴイでしょ)。
ところがこれまでの片岡自動車工業での公演では、予約受付サイトを利用しておりましたので、事前に日時を指定してもしなくても予約を賜り、当日劇場にお越しになった際に受付窓口での入場料金を精算そのままご観劇いただく、いわゆる当日精算が主流でした。※置きチケットと呼ばれる事もあります。
表現活動をしている場合、制作さんなどを雇用してチケットの受付やモギリをしていただく事がほとんどです。
客席数が約100席前後(多くても約300席)の劇場の場合、受付開始から開場までの約30分間(場合によれば15分間)で、ご来場いただいたお客様に当日精算でご覧いただくことは物理的に可能なのですが、それは、制作さんが尋常ならざる速度でご来場いただいたお客様との精算を済ませる、或いはご予約のお客様がかなり早い段階で劇場にお見えになる事が条件で、ようやく開演時間の定刻にお芝居の上演をスタートする事が出来ます。
今回「スーパーソニックジェット赤子」を上演する梅田芸術劇場シアター・ドラマシティは800名以上のお客様にお席に座っていただける大劇場です。
※ ※ ※ これまでの予約受付サイトを利用した場合 ※ ※ ※
仮に800名のうち400名のお客様が、当日精算で受付にお越しになったと仮定します。本公演ですと受付開始が18:00、開場が18:30、開演が19:00ですから1時間の時間があります。この時間内でチケットと料金がそれぞれ行き来する以下のようなやりとりが毎回発生する場合。
例)
お客様「●●さんのチケットで予約している●●です。」
受付人員「(表券を確認後)6000円になります。」
お客様「10000円で」
受付人員「10000円お預かりいたします。4000円のお戻しとなります。」
※チケットと入場料金が行き来。
受付人員「入口はそのまま前へお進みください。お次にお待ちのお客様どうぞ。」
がひっきりなしに繰り返されます。
1時間、つまり60分、秒単位で計算すると受付開始から開演まで3600秒で開演の定刻時間となります。3600秒で400名のお客様と当日精算のやりとりを交わすと、お一人あたり9秒でこのやりとりを終えなければなりません。受付人員が2名待機したとしてもお一人あたり18秒しかありません。さらに、ここに学生料金が3000円であったり身分証の提示が必要であったり、うっかり財布を忘れてきてしまったり、なんらかの手違いで予約がきっちり入っていなかったり、お友達と待ち合わせして一緒に入場したいけど友達が遅れてしまっている、など、いろんなイレギュラーが発生します。
当日劇場にお越しいただいた折、予約をしていたのにも関わらず列に並ばせてしまい、並んでいる間にもう上演時間。と言うことになりかねません。入場を済ませた後にも、お荷物を預けたり、お手洗いを済ませたり、携帯の電源を落としたり、大事な連絡を取ったり、指定の座席を探したり、まだまだお席で落ち着かれるまでかなりの時間が必要な方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そうなった場合、現実的に定刻の19時に開演する事が不可能となってしまい、5分押し10分押しと開演がどんどん押してしまいます。開演が押すと必然的に終演時間も押してしまいますので、その後組まれていたスケジュールなどにも影響が出てきてしまいます。
これは片岡自動車工業を主宰・運営をする自分自身の理念でもありますが、定刻に開演し、予め記載(アナウンス)されていた上演時間でしっかり終演をする。当たり前のことのようですが、個人的にも未曾有の大劇場への進出公演は、ご来場いただく全てのお客様に快適にご観劇いただけるように、チケットの窓口を事前入金のみのチケットぴあに一括、と言う方法を取った次第です。
今回の公演の告知を開始してから、案内を送ったお返事にはこんなお声もいただきました。
「観に行くかどうか悩んでいるから当日券狙いで」
「予定が立ってないのでチケットの購入まで行けない」
「仕事が終わるかどうかわからない」
「チケットの予約の仕方が今まで違うのでやり方がわからない」
「チケットの購入に会員登録が必要? 何それ怖い」
「まだまだ席余ってそうだからもうちょい先でいいや」
等々。
「あ、観に行こうかな」と思って劇場にフラッと立ち寄って観劇できて、気軽に観られるのが小劇場の良いところでもありますが、片岡自動車工業が今回挑戦する梅田芸術劇場シアター・ドラマシティと言う初進出劇場の公演をキッカケに、「事前にチケットを購入しチケットを握り締め本番当日の開演まで楽しみに過ごしていただく」と言う小劇場ではあまり馴染みのない方法に、お客様にも一歩、踏み出して頂ければと思っています。
一人ユニットにすぎない片岡自動車工業と言う個人ユニットですが、他団体さんや演劇に関わっていらっしゃる方々の今後の活動の、何らかの突破口や目安の一つになればと思っております。
座席はまだまだ余裕がございます。
前回公演のHEP HALLさんでしたら2ステージ分ほどは完売!!と出す程の状況でありますが、本当に!まだまだ!座れます!
そして、どこのお席からでも十分にお芝居を楽しんでいただける準備も進めております。シアター・ドラマシティはどこからでもしっかりご観劇いただける客席なのです。
僕の友人や知人だけでなくお悩みのお客様もこの機会に是非、チケットのお申込みを済ませ、赤くてフカフカで立派な客席に座り片岡自動車工業の一張羅の公演を良席でご覧くださいませ。絶対損はさせませんから!
……仮の話の400名が本当に劇場の前で並んでいたら、劇場にも迷惑がかかってしまうと言う本音もここで白状しておきます。
「スーパーソニックジェット赤子」は主人公・赤井赤子と愛犬スパークが大事なものを見つけるまでの笑えて胸がグッと熱くなるどっ直球の王道エンターテイメント作品です。お知り合いご友人、ご家族、恋人、大切な人をお誘い合わせの上、12月10日(火)19時、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでお会いできますように。
たくさんのご来場、心よりお待ちしております。
最後まで目を通して下さいましてありがとうございました。
2019年11月8日 片岡自動車工業 主宰・片岡百萬両