初心スピリッツ。
「Wall」の稽古とラビットハートプロジェクトの稽古、それから本日は「人生はミラーボール!」の出演者オーディションでした。80名もの応募。多い!
凄い人は凄いだけの理由がきっちりあって、慢心しないし、初心を忘れず、努力を惜しまない。それは舞台に立つにあたりごく当たり前の事だけど、とんでもない日々の積み重ねをずっとずっと続けてきているわけで、プロってのはこういう事を言うんだなぁとつくづく思います。元々NGで稽古は不参加だったのに、予定が早く終わり、少しだけでも時間ができたから稽古に駆けつけ、追いつこうとする姿勢。これ当たり前なんだけど大変な事で。それをサラッとする。しかも目上の方が。みたいなことの連続。
割とね、最近じゃ、先輩だけど手本にしちゃいけないぞって人と関わる事が多かったので麻痺しそうになってたけど、やっぱそうだよなぁ。
本番だけちゃんとやる。セリフはウロいけどまぁ客の前ではちゃんとやる。とか言ってる人に限って結局本番でもセリフゴニョゴニョしてるしなぁ。この褒め文化、SNSが脚光を浴びる瞬間だけがクローズアップされて賞賛されがちだけど、怠けや慢心はそこかしこに蔓延ってる。一人でやってたら叱ってくれる人がいない。作った芝居に待ったをかけてくれる人もいない。だからなんどもなんども自分を疑ったり、繰り返して悩んで、隅々まで抜けている部分がないか徹底するしかなくって。逆に言えば、甘えようと思えばどこまでも甘えられるわけで。誰にも怒られないんだもんね。
でもさ、お客さんは、面白くなかったりガッカリしても怒ってくれるわけじゃ無く、無言でスッと離れていくし、SNSでも面白くなかった!とは書きづらい。同業者同士での褒め合いばかりが目立って近寄りづらくなるなんて悪循環が生まれてるような感覚になったりもします。褒めるのも大事だけど、それって「自分も舞台に出させてください」的な営業も混じってない?営業はさ、もう直接でいいし、わざわざ世界発信のアピールまでしなくても…。
大切なことは実は昔から何も変わってない。
多分色々変わってくると思う。自分が変えてやるんだ、みたいな事は思ってもないけど、割と近い将来、そろそろ変化が来るんじゃないかなと思う。その瞬間、自分はどうするのか、どこにいるのか、誰とやっているのか、たくさんたくさん考える。
もうすっかり売れちゃっている先輩が昔から貫いている座右の銘が「自分に厳しく、他人に優しく」でそれは10年以上経った今でも変わってないそうな。まさにそこに尽きる。