地球回し。

地球回し。

月曜日です。おはようございます。

えーびーがた「地球ロックンロード」ついに本番週となった。現段階の心中のようなものを書き留めておこうと思う。

今回の出演者は5名。えーびーがたの真壁愛さん、小野村優さん、そしてゲストに福田恵さん、浅雛拓さん、それからおれ。このメンバーで1時間40分の物語に挑む。ここに来るまでとてもとても長い道程だった。特にえーびーがたの二人にとっては右も左もわからない状態からの白紙スタート。旗揚げ公演はいろんな意味で足りないものが多い。何が足りないのかを実感して終わるというような事の方が多いんじゃないだろうか。

舞台監督の今井さんと、照明の海老澤美幸さんは、真壁とおれが所属していたミジンコターボという劇団時代、ずっと関わり続けてくれていたスタッフさんだ。頼もしい。そして音響の八木さんは他現場ではご一緒したことがあるのだけど、こういった形で関わるのは初めまして。制作の鈴木ありささんも、舞台美術の青野さんもとても頼れる。もうこの辺のスタッフさんたちに関しては旗揚げ公演でお世話になるレベルではないプロフェッショナルな方々だ。

それにコーチのように寄り添ってくれている是常さん、小道具や代役など様々なフォローを入れてくれる飯伏ちゃん、さえちゃん、楓ちゃんがあれやこれをたくさん作ってくれた。もう二人だけのユニットではなくなってきている。舞台に立つ者も、見守る者も、みんなで一丸となって、お客様をおもてなししたい所存。

出演もする立場だけどプロデューサーとして最初から関わり続けてきた。宣伝美術としても。中でも「黒板てぬぐい」は自分の中でも初のグッズなのでかなりこだわりのある良い仕上がりになっている。

ところで稽古に関して。
山があって、谷があって、良い時も、そうじゃない時も、たくさんあった。今が絶好調というわけでもなく、しっかりと問題にぶち当たっていて、それと向き合っている状態で、本日最終稽古であり最終通し稽古。今日の出来で本番の質が大きく変わるだろう。で、個人的に良くある経験なんだけど、役者として舞台作品に関わっていたら、集団だし、いろんな劇団や経験で成長した人たちが作品のためだけに一同に会するわけです。演じるに当たって大切にしている事や感性が全然違っている事もよくある話で。今回おれが事実上初共演となるのは福田さんだ。福田さんはテクニシャンでもあるし、客席で拝見してもテクニシャンの印象が強かったけど、今回「地球ロックンロード」の稽古を通してやっとわかってきた。彼女は割と自分とプレイスタイルが似ている。細部は異なっているけど、お笑いのメソッドを元に脚本を読み解いて、段階を確認して、役の本懐に飛び込み、舞台に上がる頃にはまたお笑いのメソッドに戻しながら感情と同時進行でプランを組み上げている。その過程が割とそっくりで驚いた。そういう人はあんまりいないので嬉しくもある。だからといってコメディエンヌかと言われるとそうでもないような気がする。根は女優、属性が芸人なのかもしれない。芸人でもないおれが言うのはおこがましいかも知れないが、福田さんは生粋の役者には到達できないところに手をかけるのが巧みだ。そしてそれを技として披露する局面と、役のドラマをメインに出力するために隠す局面と、色んな演じ分けをこなす。すごい。

ディスってるわけじゃないですが、役者って結構アバウトで、台詞や流れがぼんやりとしか入ってなくても雰囲気で誤魔化す人が多い。誤魔化せるのは技の一つとして多いに評価される部分でもあるし、ある意味ラフさも必要な局面ではそのアバウトさが味として評価される事もある。でもおれはこう思う。台詞が入りきっていない役者は、振り付けを覚えきれていないダンサーや、譜面が頭に入っていないギタリストと一緒なんじゃないか。間も何もかも、もっともっと考えるべきことがあるんじゃないか。最近見かける居酒屋であれこれ管を巻いている役者たちは、ああだこうだと演劇論っぽいものを並べ立ててはハイボールのお代わりを注文して、ほろ酔い気分で「自分はこれだけのことを理解している」などと言って自慢しているだけの酔っ払いだ。酔ってても良いけど、役者を職人レベルまで昇華させた状態で稽古でディスカッションに挑んで欲しい。なんちゅーか、それで間に合えば良い、みたいな考え方がもうダメで、作品の面白さを損なっている最大の原因がここにあると思っている。なんとかならないものかといつも考える。

真壁愛と小野村優の初本公演で、そんなみっともない事態にするわけにはいかないなぁと思いながら、まだ早着替えの目処が立っていないシーンの工夫をしているおれです。

真新しくなくても、他と違ってなくても、旗揚げ公演でも、人数が少なくても、良い芝居には絶対なる。「地球ロックンロード」は女子高生を中心に描く三年間を駆け抜けるファンタスティックなお話だが、見所はまだまだたくさんある。増やせる。見なきゃ損するよ!って明日ガツンと言えるような最終通しをする!或いは、やっちまったなぁ!レベルの失敗をする!

クラウドファンディングご支援のお願い

片岡自動車工業クラウドファンディング

2022年7月14日 ●クラウドファンディング募集開始しました! 初となる東京進出公演決定!実現に向けて応援よろしくお願いいたします!【2022年8月31日25:59まで】

詳細はコチラから!

クラウドファンディングページより

はじめまして。片岡自動車工業 主宰 片岡百萬両です。このプロジェクトページに目を通して頂き誠にありがとうございます。
2014年。僕が人生を掛けて続けていきたいと思っていた劇団ミジンコターボが10年という歳月で解散しました。解散と言ったのも主宰である僕ですが、それから2年間は薄暗い部屋から一歩も出ない完全に空白の時間を過ごしました。親にも迷惑をかけながら、悶々とした日々に終止符を打ったのも、また演劇がしたいという気持ちでした。【片岡自動車工業】という名で演劇活動を再スタートし、2週間のロングラン公演中に大阪府北部地震が発生し公演を一部中止せざるを得なかったり、コロナ禍のなかで思うように稽古や公演ができなかったりと主宰としてまだまだ経験していないことだらけだと思いました。そんな中、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティという目標としていた劇場に進出することが叶いました。ずっと応援してくれた家族の支えがあり、また僕の創る作品に全力で挑んでくれる俳優とスタッフがいて、そして観に来てくださるお客様が沢山の声援と拍手を送ってくれたからこそのシアター・ドラマシティ公演でした。

一つ大きな目標を達成し、これから一人で続けていくには限界を感じていた僕に「チームになろう!」と声をかけてくれる仲間がいました。片岡自動車工業の公演で主演を三度務めた、存在だけで空気を明るくしてくれる女優の袋小路林檎さん。僕の古くからの友人で、一時期はラーメン屋の店長まで上り詰めたのに「やっぱりエンタメがしたいっす。」と言って映像編集や制作業務の勉強をしている俳優の澤奈津樹さん。劇団時代は新人だったけれど、そこから一人メキメキと経験を積み脚本や演出、演出助手までするようになったムードメーカー女優の真壁愛さん。そしてこれから先、成長し素晴らしい女優になるだろうと声をかけた若き精鋭たち、川上藍香、川嶋芙優、椎木ちなつの総勢7名となり、東京進出公演が決まりました。劇団の解散から8年。全くもって想像していなかった未来に冷や汗をかきながらも、片岡自動車工業東京進出公演に向けてワクワクが止まりません。実現に向けてご支援よろしくお願いいたします。

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