立派!

立派!

誰だって自分がかわいい。そんなことは誰だって一緒。だけど芝居作りにおいてはどんな作品においても団結無くして成功はない。

「あの人は忙しそうだからこっちで出来ることは進めておこう。」
「今これをこんだけ進めておけばきっと誰かが楽になる」
「芝居は自分の範囲だけではなく全体的に理解しておこう!」
「あれとあれとあれ、作業もみんな大変だろうから分担しよう」

いつだって助け合いだと思う。座組の中では、ついつい「自分が一番しんどい」と言う気持ちになる感覚もわからなくはない。でも本番は否応無くやってくるし、誰かがせねばならない仕事が山ほどある。真壁は脚本演出主宰をしていて主演も担当する。大変だ。だから手助けできるところはなるべくフォローを入れたい。今までおれの芝居において、どれほど彼女がおれの作業の負担を減らせてくれていたのかくらいはよくわかっている。今おれにできる事はなんなのかいつも考えていたい。「恩の受け渡し」ってそう言うことじゃないの!

わからない事は誰かに聞いて理解すれば良いし、やった事がないならどんどんすべきだ。この助け合いの精神無くして公演の成功はあり得ない。

普通に考えていればこれくらいは想像がつくのだけど「自分でいっぱいいっぱい」となっている人は、すぐに気づかないふりをして作業を放棄する。これはもう無言の暴力だとおれは思う。できる事はまだまだある!

宣伝だって、準備だって、企画だって、もっともっと楽しいこともいっぱいすべきだ。役者だけやってていっぱいいっぱいで許されるのは限りなく少ない人材だと思う。しんどいこといっぱいしようよ!率先してしようよ!公演終わった後じゃ後悔もできないよ!それに、そんなんじゃお客さんは満足しないんじゃないかなぁ。

イブちゃん、さえちゃん、楓ちゃんの3人もものすごくテキパキやってくれている。いなかったらもう大変だ。是常さんにもとても感謝が尽きない。でも彼女たちがいるからって我々が楽して良いってわけじゃない。なんか緩みを感じる。そうじゃない人もいる。でも怠けている感じはすぐにわかる。

おれはこの「地球ロックンロード」を真壁だけで頑張る公演にするんじゃなく全員で苦楽を共にしてこそ成功だと言える気がする。真壁愛という人間の呼びかけに応じたみんなで。そこには、これまでの経験や畑なんかは関係ない。全員が真壁が期待している事に100%以上の結果で返せるような環境に、ならないものかなぁ。おれが動けば良いのか。そもそも!

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