4本。
「○○○したい」と思ったことは即実行する。そんな事を三年前くらいから心がけ初めて。
安請け合いではなくてなるべくならフットワークは軽く動けるようにして。今年はさらにその先へ行こうと思っているので、現在抱えている担当作品は4本ある。ラビットハートプロジェクト以外の三本はどれも発表に至っていない案件なのだけど、今年のラストには化け物のような公演が控えている。
出来る事を増やす。
出来なくなった事を出来るようにする。
新しい作品を大事に作る。
人事を尽くす。
どれも楽しむ。
初めては怖いことも多いけど、何事も両足で飛び込めばうまくいく。泳ぐのが怖くても水面に入ることから始めないとわからない事で怯えていてもしょうがない。出るところに出てみて、怒られちゃっても仕方ない。胸を張って怒られよう。一人でやってると、怒ってくれる人がいないというのが最大の短所でもあるので、最後の最後は覚悟の度合いで決まるような気もします。
えーびーがた「地球ロックンロード」は劇団時代、共に過ごした真壁愛がいよいよをもって始動するユニット公演。今回は三つの立場で関わる。プロデューサーとして、宣伝美術として、そして出演ゲストとして。
出演者は5人だ。とてもいい人数だ。それにタイトルがイカしている。今年初めての出演作品はこの「地球ロックンロード」になるのだけど、すでに本が出来ている。新作なのに素晴らしい。過程は置いといたとしてもお世辞抜きに面白い作品になると思っている。もし自分が関わっていなくて観客として観た時に「関わりたかったな」と嫉妬するほどになると確信に近いものも感じている。
今年の初観劇は、ウイングフィールドにてかしこしばい「河童ライダー」となった。75分とコンパクトなランタイムな上、出演者は3人。俺と所縁の深い今からひっくり返すの小林夢祈くんが立派に出演していた。古後七海さんの劇作は突劇金魚のサリngROCKの影響を大きく受けているなぁと思ったら教え子のような存在の方だった。こっそりだけどおれも夢祈くんに何らかのおれっぽい雰囲気を感じられて、そんな作品が繋がって上演されているのはなんだか嬉しくなった。作品の内容も二重構造がしっかりしていて、跳ねた芝居だったと思う。
小さな理由から、祖母の葬儀に顔を出さないという選択をした少年の背徳感や後悔にフォーカスが当たっていて、良い感じに演劇媒体を利用しているだけでなく、姉と言う存在が多面的な視野で描かれていて少年の存在を際立たせていただりした。河童と祖母を演じる女優さんが劇団員という事にも納得がいったし、影響しあって作られた作品であることがとても伝わったのでおもしろかった。実際、そこらへんで打たれている芝居なんかよりよっぽど面白い。始まり方、終わり方に、それに当日パンフレットに掲載されている古後七海さんの挨拶文も、小憎たらしくて好感が持てた。かしこしばいの次の公演も観たくなったと言える!
余談かもしれないけど、まだサリngが助教授だったころ、三宮のイカロスの森や阿倍野ロクソドンタで上演されていた頃の作品を観た時の事を思い出した。もっとどうでも良い余談は、その頃の突劇金魚の公演に片岡自動車工業でおなじみの大江雅子さんが出演していた事にも驚きを隠せない。