変な話。

変な話。

外で人に会うのは大抵演劇人なので演劇の話ばっかりします。どうも片岡です。今日は最近思っている事をザラリと書いていこうと思いますので、まぁ本当にお暇な時にでも読んで頂ければ幸いです。

天満の家庭的な居酒屋「しゃもじ」にて蟷螂さん森口ちゃんと三人で飲んだ。もちろんコーラ。14ヶ月もお酒を飲んでいないせいですっかり健康体だ。三人が共演したのは7年だか8年だか前の精華小劇場最後のお芝居、ピースピットの「BOOK」でした。その一月前にはPM/飛ぶ教室さん「りんりんと手ぶらでいく」。長い時間を経て、おれは当初の劇団を解体して片岡自動車工業に、そして森口ちゃんはつい先日パプリカン・ポップ「ミーム」。懐かしむように芝居の話をして、流れでまさかのカラオケに行く事に。三人の共通するところは劇作において、自分の人生に大きく影響している音楽から抽出されているイメージが多いということかもしれない。入れようと思っていた曲を森口ちゃんが入れてびっくりもした。「さらばシベリア鉄道」。あの曲大好きなんすよね。蟷螂さんの歌声にもハッとさせられた。良い芝居する人は歌も良いなぁと思ったし、自分もそうなりたいです。そんな蟷螂さんは「関ヶ原の見物人」では3度目の親子役でした。20も歳が離れていますがまだまだお若い。

新ユニット「ツンとドラ」でSarahさんとの連絡をこまめに取っている。二人の間には共通点もたくさんあるけれど相違点も勿論山ほどあって、一緒に劇作をする上で翻訳機能が必要なんだと最近思い始める。初めてのことだし不具合も多くて当然だが、割と確信しているのは、ファンタジー女性作家と共に劇作をするのには免疫もあるし性に合ってるような気がすると言うこと。どうあれ酸いも甘いも10年主宰を貫いてきた二人だからメソッドも違ってて当然だし、芯が強いのも当然。自分のスタンスも惜しみなく見せつけていこう。「S」は執筆中。難産であるが、一人では無理な本を書いてみたいから当然である。

なんか最近、自分が目にする芝居の宣伝に「ふむ」と思うことが多い。あれです。出演者を小刻みに小出しする発表があちこちで勃発していてあれはあんまり好きじゃない。好みの問題もあるけど、同じ時期の宣伝で2現場3現場が同じように小出しをすると、誰がどこに出るのか整理すらめんどくさくなって、こんな時代だから余計に「情報出揃ってからで良いや」とアンテナをこっそり閉まってしまう。やってる側は戦略なんだろうけど、混乱を招くリスクもあるってことだな。誰が出るかは一気に知りたいおれは自分の現場では小出し禁止令。

自分の周りの現場で圧倒的に弱点になっているのが、プロデューサーの不在だと10年前から思っている。かといって雇用できる程の予算もないからセルフプロデュースになってるんだけど、プロデューサーと名乗っている人たちも居るには居るけど数える程しかいなくて、だから不在の劇団や集団はそれこそ手売りメインの地道な活動になっているように思える。うまくやってるなってところもあるけど、芝居関係のどっかがやってた宣伝方法が良さそうだからと行って、二番煎じに容易く動く流れもあんまり良くない。PVとかよくあるカウントダウン動画やチラシ持って灰色の点々の壁の前で一人づつなんか喋ってるやつとか、再生する気も起きない。あちこちやってるからってのもあるけど、あんまり面白くないというのが本音。

だから主宰は、歯を食いしばりながら宣伝活動に勤しむのもあるけど、漫然と漠然とこれさえやってりゃ集客できると思い込むんじゃなくて、せっかく劇作してるんだし宣伝にも一工夫欲しいなって思う。それだけで俄然興味を持ったりもできるもんだと思うから。オープニングの見せ場を動画でアップするのも逆に減っちゃったりもする作品もあるんじゃないか。作風と寄り添った宣伝は光るんだけどな。

例えば「片岡ワールド見参!」とかなんておれはどうしたって書けないし言えないし、なんやそのワールドって思うし「普段の片岡自動車工業とは一味違ってます」とか言っても、普段を知らない人の方が多いじゃないですか。「満を持して」なんてまだまだ言える身分じゃない。

最終的ゴールは本番っていうのが芝居には圧倒的に存在するので、観客になってもらえそうなアイディア出しはいつでも考え続けていたい。芝居は面白いのに客席がガラガラって本末転倒だしね。だからまたいつでも頑張るんだけど、稽古もね、冴えていたいね。

最近、デザイン業務を同時に3つ抱えていてもうすぐ4つになるかもしれないけれども、一つはもう終わりそうで、あと二つもなかなか良い感じ。気が付けば鈴虫が鳴いていた。もう秋なんですね。

台風も地震もあったけど、山で芝居して、島のチラシ作って、BBQにも行って、花火もして、ドライブもして、半袖で汗だくになりながら、パーマを当てたロン毛の2018年が折り返し、下半期は初めましての方々とまた芝居を作るのだ。未来は全然明るいから、どこの現場も頑張って!

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