「心」稽古開始。
どうも片岡です。日記もぼちぼちと書いていきます。
夏に生駒ナイヤビンギで上演する「心」の稽古を朝から長岡京で。豪華な豪華な代役にお越しいただきましてですね。ええ、TAKE IT EASY!の中村真利亜嬢です。
劇団時代から、外部でも劇団の公演でもたくさん共演してきた真利亜さん。髪の毛が短くなって美しくなっておられました。「心」は榮田佳子さんとおれで上演する二人芝居です。脚本と演出に坂本見花さん。でも榮田さんは遠い大地(福岡か札幌)におられるため、稽古は限られている。演出と自分と、そして榮田さんの代役として登場してくれたのが真利亜さんというわけです。読み通しを行いました。芯を喰らってるのに、遊びをあちこちに振ってくれるし、呼応もしてくれる柔軟かつ繊細な女優さんで、身も引き締まる思い。たくさんの収穫がありました。10年以上も前から稽古着に使っている真っ赤なカンフー着に着替えて。
稽古終わりに長岡天満宮さんでお参りと散策。突き刺さるような赤とプラモデルでも再現できないような緑でいっぱいでしたわ。
ところで片岡自動車工業の件に関して。
舞台美術打ちあわせを行いました。打ち合わせから核心に迫る勢いの西本さん。真壁ちゃんと演出助手の小山くんも一緒で、おれの口からはじめて全貌を明らかにしました。
「関ヶ原の見物人」は第一稿は完本していて現在は「お局ちゃん御用心!」の執筆。
「関ヶ原の見物人」は、狙いがうまく伝わるかどうかわからないけど、とても稽古が必要な作品だ。演出をセンターに立ちながら出来るのか、力量が試される。やってやれねぇことはねえ! 他をディスってもしょうがないけど、最近はついぞ見なくなった演劇になると思う。おれはこういうのが好きやで、っていうのを詰め込んだし、頑張ろう!って気持ちになってもらえるように願いも込めた。どう思ってもらっても構わないけど、わりと難産であった「関ヶ原の見物人」は、これまで自分で書いたどの作品よりもハートフルで男の血が騒ぐ演目。対極的な「お局ちゃん御用心!」の執筆にも力が入る。わりとはじめてかもしれない。無音のまま、静かな環境下で書いたのは。演出助手の小山くんにも「おもしろい」と言ってもらえて、脚本のおもしろさはそこそこに伝わったようだ。
もちろん自分が主役だ。テーマを担っているわけですし。でも出演いただく全員にフォーカスがちゃんと当たった良いバランスになっているはずだ!顔合わせで読んで、思い通りではなくて、ちょっと落ち込んで、改定して、ホンちゃんの稽古の開始に合わせる道筋がなんとなく見えた。
「関ヶ原の見物人」は、自分以外に出演していただく方々、普段から演出もされる先輩もたくさんお呼びした。山浦さん、蟷螂さん、森崎さんはもちろん、上原くんも。究極「片岡作品」にはするのだけど、たくさん力をお借りしたいなと思っている。片岡百萬両の演出作品にご期待していただいているお客様は「お局ちゃん御用心!」を観てもらえるとご期待に添えるかも。
いろいろ動き出した。夏に向かって一直線だ。
フライヤーも明日完成。あちこちに届けるのも、おれの仕事。なんでもやる。