狐姫、観劇。

どうも片岡百萬両です。

ブラック☆タイツ「狐姫」を観てきました。

わりと無茶苦茶に書くと思いますので、あの作品を面白く観劇された方は以下の感想を読むのはあんまりおすすめしません。

※言っときましたからね!

【感想】

類稀なる間に合ってなさでした。出演者は頑張っていましたし、それはしっかり観ている側に伝わって来たのですが、とにかくスタッフワークが無茶苦茶で目を疑いました。初日のステージを観たのだけども、これは正直チケット代を返してほしくなるクオリティといいますか。

ちゃんとリハーサルやったの?
ちゃんと暗転チェックしたの?
ちゃんとサウンドチェックの時間とったの?
ゲネプロはちゃんとやったの?
役者の台詞聞こえないけども何故!

ズレまくりの効果音に、チグハグな照明、ちっともシンメトリーを決めてくれない舞台美術センターの扉の開閉。
サスも役者を照らしてないし、何を見せられているのかと思いましたよ。やりたいことを詰めるのは良いですし、そのせいでランタイムが3時間になろうが別に構いませんけれども。

ただアナウンスでは2時間半だったし、カーテンコールで半笑いで「こうなりました」って言われてもちっとも笑えませんよ。まずタイムに関しては、まさか初日が初通しってわけでもないでしょうから、スタッフ各位は、予めランタイムの予測はできたんだろうしアナウンスは必須だったでしょう。
30分ウソついてるんだから。

遠方からわざわざ足を運んでいる方だっているはずですし。観劇終わりで予定を組んでいた方ももしかしたらいたのかもしれないですし。

ただ芝居が詰まらん!

っていうのは好みの問題もありますし、そういう部分に関しては特に突っ込むつもりもないですけど、とにかく準備不足。興行を行う上で、観客の時間を拘束して、お金を取るという事に対する誠意を全く感じなかったのでガッカリしました。もう間に合ってないとかいうレベルじゃなくて、もはや怠慢だと感じました。

基準や物差しは人それぞれですが、これはあくまで公演形態を行う演出部の責任だと思います。

ただでさえ長いランタイムに加え、前後と無関係な日替わりゲストコーナーに突入された瞬間は、もう本当に背筋が凍るかと思いました。

ダンスや殺陣も歌もおおいに結構な事だけど、肝心の芝居部分でなにも響いて来ないんだから、そもそも台本が好みではなかったんですね。少なくとも僕にとっては。あの作品を好きだと言う方の否定をする気はありません。そんな方もいらっしゃるんだと思います。そこそこに笑いも起こっていたようですし。

まぁ!
僕は一回も笑わなかったけどね!
心も震えなかったけどね!

あと、わりと個人的に思うのは、エピローグへの転換の仕方や流れが、自分のかつての作品に酷似していたのは非常に驚愕した。あれはパクりなのかどうか、本人にあったら直接問いただしてみようと思います。
別に自分の専売特許と言うわけではないけれど。

せっかくですし書いておきますと、ヒロインの米山真理さんは、うちにも出演という形でお世話になっていた女優さんでして、そのきっかけになったのが彼女の代表作でもある「シロとクロ」という一人芝居を観た事からでした。それで狐姫の内容が、お互いにシロだのクロだの、呼び合ってるわけですよ。僕が「シロとクロ」の脚本演出をしている身だったらブチ切れてるかもしれないですね。わりとマジで。

とにかく人の作品をしっかり観て、しっかり勉強しないことにはこの先が不安ですね。役者としても出演されていましたがらナルシズムの一本調子で残念な気持ちになりました。あらゆる面で。うん、まあ、たぶんこの先、観る事はないでしょうけど。

最近ホラ、盗作とか、解散とか、引っ越しとか、色々ゴチャゴチャってなってるじゃないですか。一回ちゃんと見つめ直そう。の時間を、設けた方がいいんじゃないですかね全体的に。いや、しっかりしている現場もたくさんあるんですけど。準備って出来てて当たり前な部分もあるから、普段は見えてこないんですよね。ちゃんとしてるところに限って。

同業者からすると、おいおい待て待てってなる作品なわけだったわけですし。しかも単価もね、観劇の。だんだん高くなってるし。

高いのはいいです。ただその価値に見合った内容を用意しなくちゃいかんのでは。

カツラかぶって格好つけて刀振って、くらいだったらコスプレの皆さんでもしてらっしゃるじゃないですか。役者を活かしてやって下さいよ。ニトリくらいの、お値段以上のものを期待したいもんです。

近鉄アート館さんもね。

こりゃ何様だって言われるでしょうけど、そこらへん承知で書きますけど、劇場のネームバリューつけたいなら、まず上演演目の値踏みや、企画の選定からしたほうがいいかもしれないですね。せっかくたくさんのお客様がアクセスできるいい劇場なのにもったいない。台無しです。

ちょっと尖った事書いとくと、あの劇場空間、演出的にちょっとハードル高いですね。構造が。音も合わせにくいし、だいたい三面舞台になるから、自分の場合はまだまだ恐ろしくて挑戦出来ません。一面だけでも演出大変なのに!

これだけたくさんの事を感じさせてくれた事については、感謝を述べねばなりませんね!

勉強させていただいてありがとうございます。

関係者の皆様、お疲れ様でした。