60分1本終了。
2022年の最後の出演舞台「PLAYULTRA」60分1本が終了しました。
いやぁ緊張した。
24歳の頃、大阪で芝居を始めて、一番最初に友人になった行澤孝くんと二人だけで演じるシナリオなしの60分一本勝負。勝敗こそつかないけど、確かに戦っていた。
あらかじめ決められたあらすじと、小道具を三つ、音楽を三つお互いが用意して、その場でいきなり始まった。
面白くなるのかどうかの保証すらないこの新コンテンツでどう立っていくのか、相手はどう出るのか、何もかもわからないまま。
始まってみると気がついたら終わっていた!
喉はカラカラになっていたし、想定していたもののほとんどは舞台上ではやらなかったけど、もしかしたらこうかな? と想像していた事に近い感覚にはなった。それだけ行澤くんの持っていきたい方向と自分の方向が似ていたのかもしれない。
シナリオのない二人芝居だけど、演技力で、ただ面白い事だけをするんじゃなくて、人間を描いてドラマを描きたかったし、そこに存在しない三人目を60分の中に登場させたかった。二度と同じ進行にはならないと思うので、観に来て下さったお客様には本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。
片岡自動車工業をやるようになってから、生粋の役者として舞台に立つ機会は年に一度くらいしかやってこない自分に声をかけてくれた行澤くんにも本当にお礼が言いたい。
セレモニストの田村K-1さん、MCの大塚宣幸のお二人の熱気にもたくさんたくさん助けられて、二度とお見せできないようなステージが出来上がったんじゃないかなぁと思っています。翌日、なぜだか激しい筋肉痛になりました。それくらい入れ込んでいたんだろうなぁ。
やっぱ役者は愉しいなぁ。
PLAYULTRA主宰でもある行澤くんは、役者のその技術で仕事にしていきたいという強い気持ちと、その礎を作るこのコンテンツは本当にたくさんの方々に言いふらして欲しいし、挑戦する表現者が増える事を願っています。
名勝負、これからたくさん生まれると思うし、舞台ってやっぱライブですね。