INDEPENDENT:SPR17「突貫!拙者の一夜城」
昨年秋INDEPENDENT:16に参加した僕と吉田君の「突貫!拙者の一夜城」と言う直球一人芝居。ありがたいことに今年6月、札幌から招致していただいた。関西弁での時代劇はめずらしいのかもしれない。関西でもみかけない。
公演終わりに、稽古台本を上演台本へ書き直しておいたのが良かった。稽古場ではバリバリ台詞が変更しちゃうので。あれどこ足したっけ?みたいな事もしばしば。
ひさしぶりのINDEPENDENT。作出演としても胸を張れる俳優の吉田青弘くんと関西以外で「突貫!拙者の一夜城」に挑める事はとてつもなく嬉しい事です。その前にまずは「名探偵青島青子 -劇場版-」でも一緒に劇作するのだけど、吉田青弘という俳優は、僕の脚本作品への出演率は一番高い。片岡自動車工業になってからは100%の出演率を誇る。彼が座組にもたらしてくれるメリットは本当に多い。ある時はムードメイカーに、ある時は基準値に、ある時はリーダーに、ある時は外野に、ポジションを瞬時に理解してスッと立ち位置を返るのある。もしかしたら本人はそこまで計算してやっていないのかもしれない。とにかく、わりとせっかちな質の僕は、彼の存在のおかげで、これまで何度も深呼吸をして落ち着く事が出来た。そしてそれが劇作上ではとても必要な一呼吸だったりもした。
演出でやろうとしている事、脚本で伝えたい事を、とことんまで考え続けてくれているのは他の誰でもない吉田くんなわけでして、成功する時もミスする時も一緒になって笑ってステップアップを繰り返すような日々でした。一人芝居になってからはまさにマンツーマンなのでそうもいかなかったけど、またあれの稽古で試行錯誤が出来ると思うと楽しみでならない。