新たな現場へGO。
2022年、新年あけましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願いいたします。
さてさて。年末年始はお正月休みを挟み、えーびーがたの稽古で新年を迎えましたが、昨日より自分の新作である脚本と演出の吹田メイシアター主催のファミリーミュージカルの稽古が始まりました。
ミュージカルでディレクションを担当する上で大変なのは、歌があり、それには歌唱指導が入り、ダンスがあり、そこに振付が入り、芝居があり、そこに演出が入るというトライアングルで成り立っているということ。つまり、企画が始動する以前に、脚本は上がっているのは勿論、オリジナル戯曲とオリジナル音源で勝負する場合、作曲家に曲の発注をせねばならないわけです。
で、今回はオールオリジナル音源ですから、劇中で随所に散りばめられたナンバーの歌詞も台本に書いています。その歌詞からメロディを作り、作曲をしてくださいますが、この曲のイメージのシェアもなかなか意思疎通が難しかったり。で、出来上がった曲が本当にマッチするのか検討もせねばならないし、キーを調節する事もしばしばあり、リハがスタートする時には全貌がほとんど明らかになっていて、それでようやく「こんなミュージカル作品を目指します」と言えるわけです。
さらに自分のような生粋の演劇出身の劇作家がミュージカルを手がける場合、ダンスシーンや歌のシーンのタイム計算がうまくいかず2時間半を超えてしまったりもします。勿論その上演時間でも魅了し続けられるなら全然構いませんが、いつもの調子で、芝居シーンの台本を書いてしまうと、その時点で、歌もダンスも実は必要ない身も蓋もないというようなことになります。色々と計算をしながら書き上げた脚本をたくさんの頭脳で分担して立体化してゆきます。
ミュージカル自体、初体験というわけではないのですが、割と勉強もしてみたり、挑戦にそういったリサーチはインプットの時間は必要不可欠です。雰囲気じゃ書けませんしね。
悪い人間が一人も出てこない優しい世界で溢れた切ない物語を書きました。
皆さんにもこの作品をしっかりお届けできるように、出演者35名もいますが、みんなで一丸となり、突き進みたいと思います。
2022年は自分にとって新たな挑戦になる年にしたい。
皆さんにとっても実りある一年になりますように。
あと、健康は一番。
LOVE。