稽古13日目。

稽古13日目。

こんばんわ。日刊片岡自動車工業BLOGです。稽古13日目終了。

なんと恐るべき事に全体稽古のうち半分の日数が終了。厳密にコマ数で言えばもうちょっと違うけど稽古スタートからここまで形に専念してきた。輪郭部分はかなりクッキリしてきて、後は内容をどこまで上げられるか、という事とチーム力の向上と、課題はまだまだある。楽しんで邁進したい。

ダンサーズのMIHO、みゆはん、瑞葉ちゃんが来てくれて、これはもう自主的に「役者と合わせておきたい」という流れだったのだけど、合わせなくちゃならないシーンをだいたい当たれた。着替えを簡略化しておかねばこの出番はクリアできないし、ダンサーズの登場シーンはかなりボリュームがある。踊る部分も踊らない部分も、もうこれはコラボというより完全なる共演で役者とダンサーの境界線が無くなってきている。特に今日お願いしたシーンはとても抽象的で、なぜそうなのかはもう考えずに舞台に挑んでもらうシーンだったりする。

「スーパーソニックジェット赤子」はベタの積み重ねであり、J-POP演劇というか、なんというか、歌がないミュージカルというか、とにかくかなり音楽に依存して作られた音楽劇だなぁとも思う。だから形までは怒涛のように詰め込んだとしても、内容や感情や、疾走感は役者が出していくしかない。長年劇作を続けてきているけど、大劇場にはもってこいの壮大な茶番劇だ。

写真は期間限定の雪印コーヒー極甘〜俺たちを甘やかしてくれる雪印コーヒー〜。元々甘ったるいからどう甘くなったのかあまりわからない。

今日でサポートメンバーが全員顔を出してくれた事になる。
川嶋芙優こと、ういたんが来てくれました。彼女は初めての稽古場で見た光景を「面白い」とシンプルに感想を述べてくれました。それが一番の狙いであり、「面白い」の畳み掛けと演劇が内包する物語性と俳優力、ダンサー力で、「凄い」というところまで持っていきたい。

具体的に何をどうすれば良いのか、現時点ではっきりとした答えはないけれど、出演者たちが導いてくれるんじゃないか、とも思うし、客席に座られる皆さんと共に作る唯一無二の演目にしたい。

創作においては、本番直前に台本が上がってなかったり、自分の出番が把握できてなかったりという事で稽古に支障が出る状況を嫌い、片岡自動車工業を始めてから肝に銘じていることの一つ、「顔合わせには脱稿している」状態を続けていて良かった。じゃないとダンスシーンとのチェイスなんて出来ないしなぁ。えーびーがたにしてもTEAM54さんにしてもみのるさんのIDentityにしても今年は顔合わせから脱稿している現場が続いた。習うべき現場や先輩はたくさんいる。甘いところもたくさん見かける。

【本日のハイライト】

稽古休憩の合間を縫い質問やディスカッションを試みるあわさんの姿。なんか憧れの先輩に出演してもらえる多幸感と、何より真摯に劇作と向き合ってくださるその姿勢がビンビンに伝わり、どんなシーンでもすでに立体化されて始めているところだ。すごいことを当たり前のようにすすっとこなされる。

あわさんだけでなくもう一点。北海道から帰り、今週本番の有元さんが完全に「スーパーソニックジェット赤子」のモードで稽古に来られた事。きっと目の前の一人芝居の事で頭がいっぱいなはずなのに、まさに演劇を貪っていた。あの姿は背筋が伸びる思いだ。

当社比ですが、過去最高水準の完成度になる事間違いなし!

小道具もバリバリ進んでいます!なんとありがたいことか!

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