立ち稽古3日目とダンサーズリハ。
こんばんわ。今回の公演、振付を全面的にお願いしているのがMIHO(via)さん。MIHOにお願いしてよかった!と思う素晴らしい振りがいきなり上がってきた。と言うかダンサーのバランスがこれまでで最高なんじゃないかってくらいの揃い様で驚き。彼女はかなり早い段階で今回のプロジェクトに参加してくれているのだけど、本当に頼りになる。当たり前のことかもしれないけれど、連絡や報告、相談に漏れがないのでやっていてとてもクリア。さらに自分の作品の性質をよく理解してくれているので軌道修正が最小限で済む。
そして彼女には今回初演にはなかった大役をお願いしており、そのテコ入れは作品を一段階上質なものに昇格する演出だと思っている。
主演である赤井赤子。このキャラクターは主人公の属性が滅法少なく、もはや脇役キャラと言っても過言ではない。そんな気軽に見ていられる赤子は、いろんな事に無責任なまま(本質的には責任感が存在する箇所はあるにしても)珍道中を繰り広げるおかげで、関わる人々の人生観が、ほんのひと時だけ、忙しくなったり熱くなったりする。お局ちゃんを演じてくれた袋小路林檎さんだからこそ成立する役とも言える。
その割に丹下真寿美さんが演じる愛犬スパークは、頭脳明晰で打算的で、とにかくいろんな事情を孕んだまま物語を突っ走る。この二人の物語が7年前に自分自身の手によって描かれたのにはそれ相応の理由があるんだけど、この二人はバランスが保たれてしまっては作品の面白味からどんどん離れていくと思った末のMIHO氏の挿入なのであります。きっとこれはハマるはず。
今日の稽古は、上演中最も物議を醸し出すであろう●●●のシーンの立体化に時間を当てた。参加率が少ないので、サポートメンバーも総出で、ああでもないこうでもないと試行錯誤をした末、全く何がやりたいかわからないシーンが出来た。そう。全く何がやりたいかわからないと言うのがやりたいんです。今日のシーンは。自分の作品の中でもいつもある悪い癖みたいなやつ。
ゼクシーナンシーモーニングララバイでは「お母さんとお酒」がくどかったし、青島青子ではポメラニアンの台詞が全体的にくどいし、でも後になってから名物シーンになっているのは決まってそう言うシーンだったりもする。僕はそう言うのが大好物なのです。
わがままをぶっ放し放題するにも、まずは自分の身体で体現できることでないとオーダーにも淀みが生まれるので、やってみたところ脹脛が破裂しそうになって挫けかけた。とにかく足腰に来る芝居だ。ドラマシティなら尚の事。末恐ろしい。
今日は初めましてのサポートメンバー、上西秋穂ちゃんが来てくれた。一緒にいぶちゃんと写真を撮りました!
苦労に見合うかどうか、興味があるかどうか、全部は自分次第でもある。一緒に作りたいと申し出てくれて本当にありがとう。まだまだ面白くなるぞ。
みんなのおかげで半分まで段取りが着きました!
本役も登場しているのにそれをほったらかして代役に集中してくれた丹下ちゃん林檎さん薫ちゃんに感謝。みんなの努力が血と成り肉と成り笑いとゆとりを産む。
ゆとりにおいては、座席にもゆとりが。ここはパンパンになってほしいところ!