仕掛けと昼夜稽古。

仕掛けと昼夜稽古。

こんばんわ。RABBIT HEART PROJECT「THE 20回転の恋」をどんどんブラッシュアップ。100説明して伝わっている事は10くらいなのかもしれない。それくらいを覚悟しながら進んできたけど10どころかしっかりと伝わっている人には伝わっていて、これまで蒔いてきた種はしっかりと芽吹き始めてきていると実感できた昼夜の長時間稽古。

写真は休憩中、ご飯を食べる女子たち。

今日は物語の半分をあっちこっちと行ったり来たりしながら稽古を貪り続けた。全シーンの演出がついたと言っても形だけの事で、演出としてはいよいよここからが本格始動みたいなところもありましてですね。ええ、気持ちの話です。ここにどれだけの時間と解釈を持ち込む事ができるかが芝居を何ランクも変えると思っていて。いよいよ着手し始めたハートの稽古では「このシーンはこう言う事!」「ここのシーンであなたはこう言う部分が魅力的」と、わりと細か目に解説。ビギナー向けと思ったり、いやいや割とシビアな注文してるぞと思ったり、自分の心の中も行ったり来たり。ただまぁ日増しに感じるのは、どんどん集中力が増していっていて、もちろん結束力も、一見馬鹿げた事を真剣に出来るかってところです。芝居もディズニーも、素に戻されたら一気に冷めちゃうもんなぁ。端から端まで魅了し続ける要素で詰め込んでもまだまだ足りないくらい。

稽古は訓練と言い換えてもいいくらいだし、それは肉体的な面でも精神的な面でも稽古中に出来ないことは本番に出来っこないんだから、稽古期間で出来る事と出来ない事を区別する確認作業はもちろん、出来なかったことを出来るようになる訓練も作品を押し上げる必要な過程だと思ってます。

で、今回の新作は、そりゃもちろんまだ誰も本編を観たことがない人でいっぱいなわけだけど、初めて観にいらしたお客様には「もう一度観たい」と思ってもらいたいわけですよ。今回は作品の特性を最大限に活かしたクライマックスシーンを用意していて、ここは個人的には初の試みです。心中穏やかではないと思いますが、この機会でなくては挑戦出来ない事だとも思っていて、うまくいく保証はどこにもないし、とてもリスキーなのだけど、そんな事を言い出したら、全シーンどこを切り取っても100%安全なシーンなんて当然あるわけがないですし。まぁネタバレをしない程度にできるアナウンスは、多分「毎ステージ、どこを観ても他のステージでは見られない光景が拝める作り」である。と言う事くらいです。一度観て気に入ってもらえたら、何回でも見れます。確率的には80回くらい見れる感じです。なんじゃそら。物販も準備万端。今朝、かなり凝ったアイテムのデータを入稿。仕上がりが楽しみ。

そんなわけで、演出席でも集中力が求められますが、明日は昼間は「人生はミラーボール!!」で24名の役者と、夜は「THE 20回転の恋」で24名の役者と、向き合います。帰ったら、キーボードと指相撲です。今月、もう一本新作を書きます。今年の夏は頭も身体もパソコンも熱くて暑くて仕方がない。

来たる12日には、片岡自動車工業より重大なお知らせもございます。
「やってやれねぇ事はねぇ!」
自分が大好きな芝居に出てくる大好きな登場人物を、大好きな俳優さんが吐く名台詞です。完全リスペクト。

「これをとんでもないなんて言う奴は、全くとんでもない奴だからいっそ飛んでゆけ」とも。全く、良いセリフだなぁ。とんでもない。

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