笑顔の三銃士。
えーびーがた「地球ロックンロード」全公演、終了いたしました。たくさんのご来場まことにありがとうございました。
今回の公演の大成功は、彼女たちの尽力抜きには語れない。ツンとドラで自分の脚本演出作品で大活躍してくれた3人。左から、飯伏裕理ちゃん、川野楓ちゃん、稲田紗恵ちゃん。舞台の一番高い走り込みで千秋楽前に時間を見つけてパシャリ。いぶちゃんはヘルメットの作成やウサギ役、かえちゃんは空中に浮く人参、さえちゃんは雨漏りTシャツのしずくをたくさん縫ってくれたり、仕込みやバラシ、グッズの案内、色んなところで力になってくれました。少数精鋭で挑んだえーびーがた初本公演も、自分たちの力だけではまだまだ間に合わない事もたくさんあって、助けていただきました。本当にありがとう。
彼女たちは、近い将来、今度はしっかりと表に回って、脚光を浴びる時代がやってくるけど、その時もし近くにいるなら力になりたい、そうでなくても全力で応援する。タイトルでは三銃士だなんて一括りにしちゃってるけど、いぶちゃん、かえちゃん、さえちゃんは、三者三様で全然性格も属性も違ってて個性溢れるこの3人がいたからこそ、公演が成功したと言っても過言ではありません。大感謝。
また、スタッフ陣も照明の海老澤さん、舞台監督の今井さんは、実はかつての劇団ミジンコターボの旗揚げ公演を担当してくれたスタッフさんで、そして当時まだ27歳くらいだった自分もかなり迷惑をかけながらようやく実現した公演で、旗揚げ公演を行なった劇場すらもう跡形もなくて、割と苦い思い出で溢れ返っていた13年前、確かに自分の原点である「枯れないでお母さん」と言う作品を上演した。そんなあれこれをやっぱりどこかで思い出しながら「初期のミジンコターボみたいな雰囲気がする」と振り返ってました。長い年月の中で、付き合いが疎遠になる人も多いけど、こうやってまた舞台で集まれた事と、そして真壁愛がやりたいと言い始めて小野村さんがいて、やってみた確かな公演に自分も混ぜてもらって本当に嬉しかったです。
「地球ロックンロード」と言う作品は、割と難しいところを突いていて、一言に青春と言いつつ、高校生活において都合の良くない部分ばかりを描く12季節のお話でした。学園モノするなら文化祭とか、全校大会とか、恋愛とか、イベントにしたってエピソードにしたって、頼れるドラマがたくさんあるはずだった。そのあたり一切をそぎ落として、部活も結局何の部活だったのかわからないし、巧妙でなくては魅せきれない鋭角な作品で、演出も出演者も実力がかなり問われる演目だったなぁと思います。エンディング回りの「みるみるうちに季節が巡る」と述べるあたりの歩道橋のてっぺんでいる成長した女子高生二人の突き抜け方、その二人を照らす虹色の照明がファンタスティックさは生で見なくちゃわからない迫力もあったと思います。個人的にはジャンボ先輩のカミングアウトからエンディングまでの駆け抜け方が大好きで、歩道橋がブワッと現れるあの転換、宇宙ヘルメットをかぶった二人の地の出を拝むあのシーンは、舞台袖という特等席で毎回見上げていました。
何が実体験で、何がフィクションなのかよくわかりませんけれども、3月27日に行われる「ひそひそ後日談会」で色んなことが語られるのではないかなと思います。たくさんのご来場ありがとうございました。
一息ついたので、BANZAI FILMSさんのWEBドラマの読み合わせ、THE WALLの稽古、ラビットハートプロジェクトのオーディション選抜、人生はミラーボールだ!!のシナリオ、もう一本未公開のモノ、いつになるやら片岡自動車工業の準備、29日の劇団925「上映会」のトークゲスト、盛りだくさんの3月後半、今年はまだまだ走り続けますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
善行を積んだ人は天国に行き、悪行を積んだ人は地獄に行く。
そして中くらいの事をした人は中国に行く。
おれは次回出演「THE WALL」で監獄に行きます。