ツンとドラ「S」終了いたしました。

ツンとドラ「S」終了いたしました。

ツンとドラ「S」全公演無事に終了いたしました。たくさんのご来場まことにありがとうございました。脚本演出を担当した【現実】はプロローグから「死ぬまでの物語」と宣告してから綴った50分。中学三年生である主人公・凪とその家族、凪にまつわる人たちがドーナツのように広がっている人物関係の物語。今年の秋にはもうすっかり脱稿はしていて稽古に突入してからもブラッシュアップを繰り返しました。

表裏一体なのか一体じゃないのか、「お客様の想像次第」とお伝えしてからの上演。
第一部と二部に構成を分けての上演スタイルでしたが、過程はともかく結果として最良の形でお届けできて本望です。

太田伊純ちゃん、真壁愛さん、有元はるかさん、川添公二さんが演じてくれた海野家は、サプライズ好きな、ささやかで温かい最高の家族でした。演じてもらえて光栄だったなぁ。家族だけに留まらず今回のキャスティングは全員ガッチリはまっていて、普段の自分の劇作とはスピードやら演出やらあちこち違っていたけど、それは二本を重ねる前提での余白だったり、初めて出演する人たちとの交信の時間であったり、結果として新しいものに挑戦しまくれたお話だったので名作になったと思います。これはどこかの学生さんたちにも是非上演してもらいたいなぁと言うシナリオでもあって、まずは上演時間も短いし、だいたい10人くらいいれば上演は出来るし、刈り込み次第では減らす事も増やす事も可能だ。現に自分が演じた「虹岡」とか言うキャラクターはぶっちゃけ居ても居なくてもあんまり変わらないわけですし。ただ野球監督にせよ虹岡にせよあられにせよ、余白という意味での遊びが物語を押し上げる事もとても理解しています。

公演自体はスペシャルユニットと言いますか、「ツンとドラ」なんて誰かと組んでこうやって公演が打てる所まで持ち上がったのは大きな実りですし、こんなデンジャーな企画にも関わらず「誰も降板者が出ず、最初からフルメンバーで駆け抜ける」と言う当たり前だけども、その当たり前がもうすっかり当たり前じゃなくなってしまう事を達成できて胸を撫で下ろす次第だ。一本の作品を上演するまでのエネルギーが相当なものである事ともちゃんと向き合えて、Sarahさんと自分の違いも各々で独立して二つの歯車のありどころや距離感が鮮明になった上演スタイルだったのも大きい。

何と言ってもオーディション合格者のメンバー11名の結束力と個人力がそれぞれに発揮されていて、彼らもしっかりと爪痕を残した公演になったので感動もひとしお。やれてよかったツンとドラ。ありがとうございました。今回のメンバーはこれからアチコチで活躍すると思います。良かったら応援してもらえると嬉しい限りです。

作品やユニットに関してはまた後日記事にするかもしれません。

さて。
今後の自分自身の動きとしては来年の事はもうすでに始まっていて、1月は脚本寄稿の「ウタトドラマ」さん、3月の「えーびーがた」宣伝美術、出演、プロデュース、5月の耕陽さん作品への出演。7月はオールオーディションでラビットハートプロジェクトの主宰公演、9月にも脚本、出演を担当する大きな公演が控えていて、まだまだ挑戦が続きます。

その前に2018年最後の出演(?)としては、恩恵を大きく受け続けた現インディペンデントシアター1stの最終日15時よりトークゲストとしてお邪魔してきます。あとは映画の撮影もドドドドっと入っていますんで、お披露目はまだ先ですが頑張る所存。

片岡自動車工業の次回公演も「楽しみにしています」と声をかけてくれるお客様がたくさんいらっしゃって励まされるばかり。またお知らせいたします。それと前回公演の公演DVDは現在編集も概ね済み、ジャケットデザイン等、最終段階に差し掛かっております。年内に発送できると思いますのでもうしばらくだけお待ちいただけると幸いです。あのロングランから5ヶ月ちょっと。映像担当のワルタンの編集は、赤星さんの映像の絡みを上手く処理してくれていて記録映像ではなく映像作品として成立する面白い作品になってます。ぜひお楽しみに。

ともかくも、公演が無事に終わりました。
本当にありがとうございました。縁って大切だなあ。

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