重ねろレイヤーとテキスト。
どうも。ツンとドラの準備、そして劇団925の稽古、それからえーびーがたのプロデュースのなんたるか、それからまだ発表できない来年の案件を二つ三つ四つ抱えている感じで毎日が首ったけ。
今年の二本立て終わりから活動範囲が広がっていて本当にありがたい。仕事が増えても忙しいアピールはしたくないので「え?いつの間に?」「そんな先のことまで?」とちょこちょこ言われるけどライフワークにしてんだから当たり前の物量であって、物量が増えたからといって精度を落としたくない。
上の画像はえーびーがたの新画像で宣伝美術を担当してます。主に真壁ちゃんのイメージをアウトプットしていく上で小野村さんのアイディアやセンスも取り込んでいます。ロゴは小野村さんにクレヨンで書いてもらいました。おれはデザインはするけど、やっぱこの二人を見て感じて嬉しくなって欲しいから、2人を近くに感じれるような工夫を取り入れたい。
最初30×30に参加した2人の作品はちゃりんこベイベーでこれは手書きのイラストを勝手に書いた。気にいってくれて良かったよ。ここから色々始まったりもしたなぁ。
近年のデザインワークをここにペタリと。
ポストカードサイズで手応えがあったのは小林夢祈くんの「今からひっくり返す」の戯曲男のデザインもかなりスタイリッシュだし、「何億年先でも」のポストカードだってノスタルジックでクールだ。
で、神戸シアターエートーの「ミュージェル神戸」の旗揚げ公演のビジュアルも色合いで勝負していてぶっ飛んでる。これも真っ白にするかとても悩んだのでカラーが採用されて嬉しかったのを覚えている。
「グッド・コマーシャル」はもう最初から本あるし、面白いし、これまでにいくつも上演されている演目なのでイメージを一新するような事がしたくて、劇中のマジの台詞を背景に埋め込んだりもした。すごいね。これの大阪公演まだ今年の話なんだな。
で、やりたい放題している自分のとこの公演が下。色合いがもうなんて言うか本当にチカチカしていてインパクト以外何も伝わってこない。インパクトにのみ重点をおいて頑張った。
色合いだけで勝負してこそインパクトかと思っていたのだけどもこの公演のポスターがなんと下。
それでようやく今これ↓「ツンとドラ」。レイヤーは一番多い。色々重なっている。撮影は堀川さん、衣装は植田さんに一部協力していただいて、ダークファンタジーかつ割とハッキリしたビジュアルに仕上がったと思っている。ファンタジーって結構ボカして誤魔化せたりするからそう言う事はしたくなかった。
で。デザインのあれこれはここまでにして、ここから先はファンタジーの話。
誤魔化さないファンタジー創作っていうのは劇作に関してもそうだと思っていて、簡単に嘘つけちゃうからさ、ファンタジーって。シビアなリアルやヒリつくような息遣いこそファンタジーの真骨頂だと信じているから、時にはリアルよりリアリティのある瞬間もやってきたりドキッとしたり、そんな風に扱いたい。
設定を考えて、好きなキャラクターたちが出てきて、ってだけじゃまだまだ満足できないもんね。だからなんとなくやってるファンタジーって苦手意識が芽生えちゃう。作り手は満足しちゃえるからね。苦労して設定したキャラを役者が演じてるだけでも。ちゃんと見せることも視野に入れなくちゃいけないんだけど、落とし穴みたいなのに引っ掛かっちゃう。だから一杯精査したい。
ツンとドラはファンタジー作家のSarahさんとタッグを組んでお届けする。お互いファンタジーに求めるものが違っているのだけど、違いを楽しんで欲しいんじゃなくて、違いを楽しんでもらうなら別にオムニバスでも言いわけだし他の公演でいいじゃないスか。他では見れないモン目指してます。なのでその分負荷も大きいし一本の物語にするのに難儀もしているけど、試行錯誤の向こう側にしか名作なんて有り得ないから、やっぱ妥協も遠慮も美徳にせず愚直にファンタジーを貪り尽くそうと思います。
成功したらかっこいいでしょ。