最高のたかし先生。
おれです。
たかし先生が「何億年先でも」の稽古場にいらっしゃいました。稽古はほとんどの日程をこなして、谷野まりえちゃんは炎のような氷のような仕上がりになりつつあります。もう追い込みの時期なので、バンバン通しをしてます。30分をきっちり切れるタイムにもなってきて、スタートから7分までの立ち上がりをじっくり返し稽古。最終調整というよりもさらに進化させるための工夫。やればやるほど課題も見えて来る。
オーソドックスでシンプルな作品。
関西では一人芝居とINDEPENDENTがごちゃまぜに解釈される部分もあるけど、INDEPENDENTは今年で17年目の一人芝居フェス。個人的にはちょっと思うのは、脚本・演出合戦になりつつある昨今。5年に一度のセレクションに残るべく、或いはその年の12本の中で爪痕を残すべくよりキャッチーなものを脚本家・演出家が作り始めて、本来の一人芝居の魅力から若干遠ざかっているような気も少ししています。それが良いことかどうかは無関係で。
さて。
自分はそんな中で昨年の「突貫!拙者の一夜城」でもそうだったように、構成部分が役者の魅力より勝ってしまわない役者さえ見ていれば充分な作品を目指して作ってみています。おれが思う一人芝居は役者が引き立ってなんぼだと思うから。今回だったらまりえちゃんだ。まりえちゃんは芯の通った良い女優だ。だから「何億年先でも」は彼女じゃなきゃいけない拘りがたくさんあって、植田さんの衣装もそんな作りになっています。
たかし先生は、超重要アイテムを想像を超える形で納品してくれたんだけど、愛がすごかった。愛って行きすぎたらこんな風になるんだね。劇場でお楽しみいただければ幸いです。衣装もアイテムもシナリオでさえも、何もかも明かさずにここまで綴ってまいりました。封切りにドキドキと胸が高鳴りもします。
ほんで最後に一番大事な事を書いときますけど、今おれが思う一人芝居の理想の魅力が存分に詰まったものになっていると思います今作品。
今日、最終稽古にして最終通し。小野村さんがいらっしゃるよ!
最近は三宮で講師を始めています。未来の俳優たちが、観客の事を考えながら、楽しんで舞台に準備をしっかりしています。覚醒したらいいなぁ!