これが終わったらミルフィーユを食うんだ。

これが終わったらミルフィーユを食うんだ。

スタッフ通しと打ち合わせが終了。スタッフ打ち合わせの際には、演出プランだけでなく、引き算や予備案を用意しておく。頭の中のイメージを一気に放出するので、しっかりと伝えられるように物事を整理整頓しておかなくてはいけない。いつまでも精神論は吐いてられないのである。さらにもう一つ大事なのは、過程のハナシではなく結果のハナシをすると言う事を念頭において挑まなければ脱線してしまう恐れがある。

これは地方公演や旅公演、招致公演で備わった注意事項で、現地に入ってからアタフタしても、現場には初めましてのスタッフさんもたくさんいらっしゃる。すれ違いは時間を無駄に消費してしまう。若いうちは良いかもしれないが、もう現実と向き合わねばならないのだ。

スタッフ打ち合わせを通して、上演する形式が明確に決まった。

当時のプロット構成からは随分変わってしまったけれど、今できる最善の形に持って行くことができた。だけどまだまだ油断は禁物だ。

【作品は2時間。途中に10分間の休憩を挟む】
※ランタイムはフライヤー記載に限りなく近い。

ところで一生懸命創作に励んでいると、関係者から冷やかしのようなコメントが届く。あのね、アンタらが考えてるよりもずっとずっと困難な道を全員で登ってやって来てる我々を嘲笑するかのように扱うのは非常に失礼ですよ。のらりくらりと受け流していても、どこかのタイミングで会った時にはしっかりケリつけましょうぜ。

最良の形で上演できる今回の公演は、合同公演で失敗した劇団の人たちや、これから合同公演を行なおうと思う人、エンタメに抵抗がある人、エンタメを目指している人には是非見てほしい。オーディションで参加したメンバー11名は本当に良くやっている。若いし経験も浅いんだから間違ったり戸惑ったりもするだろう。戸惑いこそが人生でもある。良い現場だと思うし、とても良い経験になるはずだ。

おれはエンタメを作るやつだと思われている。とてもそう思われる。色々試してみても結局メソッドがエンタメだったりする。最近「エンタメ」と呼ばれる芝居を観るたびに、エンタメ性を疑ったりもする。おれの中でエンタメはオープニングダンスで激しく踊ったり、目まぐるしい殺陣をしたり、そんなデコレーションを指すのではなく、幅広い層の観客の皆様に「こんな演劇がありますよ。とてもわかりやすくてファンタジックでしょ」と言うスローガンとどこまでいっても一人でいい、人間の成長や挫折を描いた末に、もしかしたらそのどれかが観てくれた人の心の何処かで共鳴する瞬間を作りたいと思っている。そうじゃなきゃもう上演なんてやめた方がいい。ただ派手なだけのショーなら別の場所で楽しめる。劇場にはドラマがあるべきで、メッセージはその次だ。

ふたつある物語のうちのひとつを担当している。
ものすごくハイペースに作って来た貯金が、今になってとても活きている。物語が、登場人物が、役者一人一人の息遣いが、どんどん加速していって、何回も演出席で見ているが、上がる一方だ。開演が待ち遠しい。

ここでわりとハッキリと書いておく。後から評判を受けてやっぱそうだったでしょ?みたいな事は後付けっぽいので、先に書いとく。

傑作っすから。誰がなんと言おうと傑作っすから。
勝負ポイントもハマってて、ヒロインも冴えてて、これがひとつの座組の成長になっていて、何よりエンターテイメント演劇の真髄をこの作品に詰め込んだんだ。新しいことにも挑戦しているので、おれの芝居をご覧になってくれた人にも刺激的だと思う。

おれももちろん出演する。わりと自分の役は気に入っている。

葛藤もあるが、モチベーションは最高値。そこらへんのオムニバスと一緒じゃないからね。出来ることは全てやった。これから起こる事件があっても全て解決する!

今後のおれの作る作品にも大きな影響を及ぼすだろうこの公演を、自信を持ってお届けする所存。さあ、最終稽古だ。今週末、いよいよ開幕。決戦はHEP HALL。

この公演が終わったらミルフィーユを食べるんだ。

クラウドファンディングご支援のお願い

片岡自動車工業クラウドファンディング

2022年7月14日 ●クラウドファンディング募集開始しました! 初となる東京進出公演決定!実現に向けて応援よろしくお願いいたします!【2022年8月31日25:59まで】

詳細はコチラから!

クラウドファンディングページより

はじめまして。片岡自動車工業 主宰 片岡百萬両です。このプロジェクトページに目を通して頂き誠にありがとうございます。
2014年。僕が人生を掛けて続けていきたいと思っていた劇団ミジンコターボが10年という歳月で解散しました。解散と言ったのも主宰である僕ですが、それから2年間は薄暗い部屋から一歩も出ない完全に空白の時間を過ごしました。親にも迷惑をかけながら、悶々とした日々に終止符を打ったのも、また演劇がしたいという気持ちでした。【片岡自動車工業】という名で演劇活動を再スタートし、2週間のロングラン公演中に大阪府北部地震が発生し公演を一部中止せざるを得なかったり、コロナ禍のなかで思うように稽古や公演ができなかったりと主宰としてまだまだ経験していないことだらけだと思いました。そんな中、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティという目標としていた劇場に進出することが叶いました。ずっと応援してくれた家族の支えがあり、また僕の創る作品に全力で挑んでくれる俳優とスタッフがいて、そして観に来てくださるお客様が沢山の声援と拍手を送ってくれたからこそのシアター・ドラマシティ公演でした。

一つ大きな目標を達成し、これから一人で続けていくには限界を感じていた僕に「チームになろう!」と声をかけてくれる仲間がいました。片岡自動車工業の公演で主演を三度務めた、存在だけで空気を明るくしてくれる女優の袋小路林檎さん。僕の古くからの友人で、一時期はラーメン屋の店長まで上り詰めたのに「やっぱりエンタメがしたいっす。」と言って映像編集や制作業務の勉強をしている俳優の澤奈津樹さん。劇団時代は新人だったけれど、そこから一人メキメキと経験を積み脚本や演出、演出助手までするようになったムードメーカー女優の真壁愛さん。そしてこれから先、成長し素晴らしい女優になるだろうと声をかけた若き精鋭たち、川上藍香、川嶋芙優、椎木ちなつの総勢7名となり、東京進出公演が決まりました。劇団の解散から8年。全くもって想像していなかった未来に冷や汗をかきながらも、片岡自動車工業東京進出公演に向けてワクワクが止まりません。実現に向けてご支援よろしくお願いいたします。

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